ホーム >> 新着情報

新着情報(開催報告)

2024年6月7日
 
「三井寺へ行こう」を開催しました。
 
*
 
6月7日(金曜)に、65歳以上の高齢者を対象にまちづくりセンター歴史講座「三井寺へ行こう」を開催し、19人の参加者と職員で400年以上も前に建てられた金堂などを見学したり、特別拝観の光浄院客殿で僧侶の方の講話を聴いたりしました。
金堂の中にはさまざまな仏像が展示され、また三井寺の名称が生まれた霊泉「閼伽井屋(あかいや)」の正面には有名な左甚五郎作と伝えられる龍の彫刻がありました。天智、天武、持統の三天皇の産湯に用いられた泉が今も湧いていて、受講生の皆さんはポコポコという音を聞いていました。
 
*
 
特別拝観の「光浄院客殿」では、僧侶の方に客殿の二の間、一の間の襖や床の間の狩野派の絵などについて一時間ほど説明していただきました。残念ながら内部の撮影はできませんでしたが、床の間に描かれた池へと続く滝の流れが実は外の庭園にある池まで目線が続いていくよう工夫されていると聞いた受講生は、建築に携わった昔の人々の思いや技術の素晴らしさに感動して見学していました。
 
*
 
最後に重要文化財に指定される見通しとなった観音堂にお参りしました。この他にも、弁慶の引摺り鐘や徳川家康が寄進した三重塔など見どころ満載の歴史講座となりました。
参加者からは「僧侶の方の説明が丁寧で分かりやすく、書院造りの上段にまで入らせていただき感動した」「三井寺の歴史など詳しく知ることができて大変良かった」との感想が寄せられました。
 
*
 
「弁慶の引摺り鐘」
延暦寺との争いで弁慶が梵鐘を奪って比叡山へ引き摺り上げ、衝いてみたところ「イノー・イノー」(帰りたい)と響いたことで、怒った弁慶が谷底へ捨ててしまったとされています。
鐘には、引き摺ったときの跡が今も残っています。
 
*