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新着情報(開催報告)

2025年6月28日
 
「国立印刷局彦根工場」の見学に行ってきました。
 
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6月26日(木曜)に、渋川まちづくりセンター教養講座として受講生21人と職員で彦根市にある「国立印刷局彦根工場」へ工場見学に行ってきました。
最初に、展示室で昨年7月3日に発行された新紙幣の世界最高レベルの偽造防止技術について職員さんに説明してもらいました。印刷の元となる版面は工芸官という専門の職員さんが手彫りで彫刻されていて1mmの幅に10本以上の線を彫れるほどの腕前で、考え抜かれた画線で陰影などを表現されています。
 
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その他、傾けてわかるピンク色のパールインキの使用や3Dホログラムの使用、紫外線を当てると発光する印章などが施されていて、カラーコピー機による偽造を防ぐなど、お札には多くの偽造防止技術が盛り込まれているとのことでした。
 
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次に、国籍や障がいの有無にかかわらず多くの人が使いやすいユニバーサルデザインに変わった点について教わりました。一般的に印刷は凸版印刷ですが、お札は凹版印刷で版面の凹んでいる部分にインクをたっぷり入れて額面数字などを盛り上がるようにして仕上げるため、指で触ると識別できるよう配慮されています。
 
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説明を受けた後、工場へ移動してオフセットの凹版輪転印刷機でお札の裏面を印刷してから表面を印刷している様子を見学しました。(工場での様子は撮影禁止です)
印刷局では、お札に使用する紙もインクも製造されていて、輪転印刷機自体の設計まで担っておられます。
 
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偽造防止技術や多くの人が使いやすい工夫がされている点など、日本の伝統と最新技術の融合でお札が造られていることを学ぶ良い機会となりました。
参加者からは「日本の印刷技術の高さに驚いた」「なかなか行けないところで学ぶことができて、説明もわかりやすかった」などのご意見がありました。
 
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